一人暮らしにはドラマがある

はい、これ、と不動産屋から鍵を受け取った。古ぼけて使い込まれた鍵。この鍵はこうやって何度違う人の手に渡ったのだろうか、とふと考える。特に今のこの春の時期に。私はぎゅっと握り締める。これからこの東京で一人暮らしが始まる。生まれ育った東北の田舎町を出て東京へと移動して、今までとは全く違った環境での新しい生活。これからどうなるんだろう。新しく始まる大学生活と、一人暮らしに期待と不安で胸がいっぱいだった。

一人暮らしは受験勉強を頑張ったから

不動産屋から受け取ったばかりの鍵をアパートの玄関ドアに差し込む。回すとカチリと音がし、心臓が高鳴る。玄関の戸を開くと、白い壁に四方を囲まれた部屋が目に入った。一歩足を踏み入れた途端、嬉しさがこみ上げてきた。ここがこれからの4年間、私の城となるのだ。親からうるさく言われることもないし、何をするのも全て自由。受験勉強頑張った甲斐があったと思う。これからの東京での一人暮らし。不安はどこかに飛んでいってしまい、期待感の方が大きくなり始める。

一人暮らし インテリア 実例を参考にテーマを決めて一人暮らしの部屋作りとインテリアコーディネートを楽しんで下さい。

一人暮らし用のものが珍しい

荷物を中に運ぶ。さてどうしよう、どこに何を置こう。といっても壁側にベッドを、部屋の真ん中にこたつにもなるテーブルを置けば、それでもう他にスペースはないような広さだった。それでも、自分の分だけ作るので精一杯の小さな台所と、やはり1人用の小さなお風呂が珍しく、意味もなく何度も台所に立ったり、バスルームに出入りした。これからよろしく。まだ散らかっている部屋と鍵に挨拶した。いよいよ初めての一人暮らしのスタートだ。

なんというか、甘くみていたわけではないけれど、やっぱり経験してみないと分からない。一人暮らしにはドラマがあると、実体験を元にそう感じる。一度はやってみることをオススメします。

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